アシックスが９日に発表した2016年１〜３月期の連結決算は、純利益が前年同期比10％増の93億円だった。国内での合理化が寄与したのに加え、海外では中国で引き続き増収増益。円相場の上昇による海外収益の目減りを吸収した。
売上高は微増の1177億円、営業利益も微増の154億円だった。地域別では国内と中国を含むアジア・オセアニアでランニングシューズが好調だった。欧州でもランニングシューズが好調だったが円高が重し。南北アメリカでは減価率の上昇や貸倒引当金の計上などで大幅な減益になった。
2016年12月期の連結業績予想は据え置き。従来予想通り純利益は前期比81％増の185億円の見通しなどとした。
