神戸経済ニュース

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自社製品や募金箱… 熊本地震、広がる企業の支援活動

 消防や水道など行政に続き、民間でも熊本地震を支援する動きが広がりつつある。神戸市内に本社を置く企業でも、消費者向け製品のメーカーや小売店などが先頭に立ち、支援策などの発表が相次いだ。

  ネスレ日本は最大震度7地震が発生した翌日の15日に自社製品のボトルコーヒー「ネスカフェ」とチョコレート「キットカット」を熊本市熊本県益城町役場に届けた。ただ、その後16日未明にマグニチュード7.3の本震が発生。被害の規模や範囲が拡大したこともあり、ボトルコーヒーやチョコレートなどの数を合計約5万4000に増やし、約1万8000個のペットフードも用意した。

 ネスレ日本はさらに、19日に1000台限定で発売したコーヒー抽出機「ネスカフェゴールドブレンドバリスタ GACKT モデル」(税込み9800円)の売上高は全額寄付することも表明した。

 アシックスは会社として総額1000万円の義援金を寄付することを決めたと18日に発表した。従業員からも義援金をつのる。食料や飲料水、衛生用品などを支援するために自治体と連絡を取っているという。このほかスポーツシューズなど同社製品を支援物資として検討する。化粧品のアジュバンコスメジャパンは500万円の義援金を寄付する。

 コープこうべでは「熊本地震緊急募金」を組合員に呼びかけている。店頭に募金箱を設置したほか、宅配サービスでは19日から順次チラシなどでの告知を始めた。郵便振り込みでも受け付ける。ひとまず5月31日までを予定する。

 トーホーも傘下トーホーストアやA−プライスの141店舗に募金箱を設置。企業として義援金を寄付するほか、役員や従業員の募金も予定する。

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