神戸経済ニュース

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神戸港、深さ16mの「六甲東水路」を暫定供用 大型コンテナ船に対応

 神戸市は19日、東南側から近づいて六甲アイランドに接岸する貨物船が通る「六甲東水路」(写真=神戸市の発表資料より)の暫定的な供用を20日に開始すると発表した。計画した幅550メートルのうち、340メートルの幅で深水16メートルまで掘り下げた。喫水(船の水面から下の部分)が深い大型船に対応した。

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  神戸市みなと総局は高規格コンテナターミナルの整備を進め、神戸港の競争力強化を狙う。その一環で2014年から、浚渫(しゅんせつ)作業を進めて六甲東水路を整備してきた。六甲アイランドでは大型船に対応したガントリークレーンも一部で整備。入港もしやすいよう水路の整備を急ぐ。

 外国の海運会社などに近年増えつつある「スエズマックス」とよばれる大きさのコンテナ船では、満載時の喫水が15メートル以内になるよう設計されている。20フィートコンテナ換算で1万個超を搭載できるが、国内で寄港できる港湾は限られる。大型船が寄港できないことが、日本の港湾が主要航路から外れやすい要因の1つとされる。

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