神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

MORESCOの前期、純利益7%減 自動車向け潤滑油が伸びず

 MORESCOが12日に発表した2016年2月期の連結決算は、純利益が前の期比7%減の15億円だった。新興国の景気減速を受けて自動車向けの潤滑油が伸び悩んだほか、前の期に計上した為替差益がなく、期末にかけての急速な円相場の上昇で為替差損が発生したことなどが響いた。期末配当は従来予定通り20円とした。

  売上高は2%減の262億円、営業利益は6%減の21億円だった。特殊潤滑油では主力のダイカスト油剤が落ち込み、合成潤滑油ではベアリング向けグリース基油も減速。いずれも自動車生産の低迷が逆風になった。大人用紙おむつ向けなどが好調なホットメルト接着剤の伸びで補えなかった。

 同時に示した17年2月期の連結業績予想は、純利益が前期比5%増の16億円になる見通し。自動車向けは引き続き伸びが見込めないが、ホットメルト接着剤が好調とみる。年間配当は今期据え置きの40円を予定する。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved