関西の旅行 “この１枚” で 訪日客向け「KANSAI ONE PASS」まず３万枚発売

　関西の私鉄６社と京阪神の市交通局、関西広域連合と４月１日から関西国際空港を運営する関西エアポートの11社は４日、訪日外国人向けの共通パス「KANSAI ONE PASS」（関西ワンパス、写真＝発表資料より）を８日に発売すると発表した。３万枚を試験的に販売。各社の鉄道に乗れるだけでなく、関空内の41店舗を含む150カ所の商業施設や観光地で優待を受けられる。

 　ＪＲ西日本のＩＣＯＣＡをベースにしたＩＣカードで、２万円を上限にチャージできる。乗車券として利用出来るエリアは関西のＪＲ、私鉄、地下鉄などでＩＣＯＣＡまたは私鉄の共通ＩＣカードであるＰｉＴａＰａが利用出来るエリア内。日本に短期滞在できる資格がある外国人だけに販売。販売時にはパスポートを確認する。試験販売のため、販売する場所は関西空港のと京阪神の主要駅19カ所に限る。

　券面デザインは、関西ゆかりの漫画家である手塚治虫さんの作品「鉄腕アトム」に加え、観光ＰＲのために関西経済連合会が策定した「はなやか関西シンボルマーク」をあしらった。関西ワンパスは、関西経済連合会が2015年２月に取りまとめた「関西広域観光戦略」の一環。訪日客を受け入れるための環境整備の核と位置付けて、各社が発行を検討してきた。