水素供給網の実証事業にシェルジャパンが参加 川重など組合設立
川崎重工業は1日、同社が主幹事になって進めている水素供給網も実証事業で実施主体になる技術研究組合「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」を設立したと発表した。これまで岩谷産業、電源開発(Jパワー)と進めてきたが、組合設立には英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルの日本法人であるシェルジャパンも参画した。実証事業は1日から新組合に移管した。
シェルジャパンは世界各地で液化天然ガス(LNG)の輸送を手掛けた実績を基に、液化水素の長距離大量輸送に向けたノウハウを川重、岩谷産業とともに構築する。Jパワーは引き続き、褐炭と呼ばれる低品位炭から水素の材料になるガスを取り出す役割を担う(図=川重の発表資料より)。
新組合は川重の東京本社(東京都港区)に置き、理事長は川重の原田英一執行役員が就いた。略称は「HySTRA」とした。