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日銀短観、兵庫県の「全産業」で悪化 製造業の悪化顕著

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 日銀神戸支店が1日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観、3月調査)の兵庫県分では、全産業の業況判断指数(DI)が前回調査から8ポイント悪化のマイナス1だった。製造業は12ポイント悪化のマイナス8と特に悪化が顕著。非製造業も5ポイント悪化したがプラス7とプラス圏内を維持した。3カ月程度先の景況感を予想する「先行き」は全産業でマイナス3と、足元のマイナス1からさらに悪化する見込みだ。

  業種別では、鉄鋼や金属製品、非鉄金属、化学など素材業種に加え、生産用機械の悪化が目立った。半面、繊維と小売は改善した。規模別では、大企業、中堅企業、中小企業といずれも悪化した。

 資金繰り判断DIは、12月に比べ大企業で「楽である」と答えた会社の割合が減った。一方で、中堅企業は「楽である」の割合が上昇。中小企業は横ばいだった。借入金利については全規模で「低下」の割合が大幅に増えた。

 同時に発表した日銀神戸支店の管内金融経済概況では、兵庫県の景気について「輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、基調としては緩やかに回復している」との見方を示した。前月時点での見解に「基調としては」を追加。回復の勢いはさらにトーンダウンした。

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