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神戸港の輸出5カ月ぶり増加 建機が復調・2月の貿易統計

 神戸税関が17日に発表した2月の貿易統計速報によると、神戸港を通じた輸出が5カ月ぶりに前年同月を上回った。このところ原油・資源価格の下落を背景に低調だった、「建設用・鉱山用機械」が復調。2月としては過去最高を記録した。一方、輸入は5カ月連続で前年比減。輸出入総額は前年同月比2.7%減の6709億円と、5カ月連続で前年同月を下回った。

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  輸出額は4.4%増の4326億円だった。建設用・鉱山用機器は18.9%増の292億円だった。米国向けが大きく伸びたほか、イタリア向けやオーストラリア向けも増加した。このほかサウジアラビア向けや米国向けに加熱用・冷却用機器が増えたほか、織物用糸および繊維製品、半導体等製造装置も堅調だった。

 一方、輸入額は13.2%減の2382億円。無機化合物、非鉄金属半導体等電子部品が減少した。いずれも米国や中国からの輸入減が目立った。このほか中国やインドネシアなどからの履き物の輸入も減少した。この結果、神戸港での輸出超過額は1943億円と、前年同月に比べ38.9%増えた。

 神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)は6.0%と、前月に比べて0.4%上昇した。月間の平均為替レートは1ドル=117円36銭と、前年同月の118円12銭から76銭(0.6%=IMF方式)の円高・ドル安だった。  

 

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