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阪神高速、六甲アイランド〜駒ヶ林南を事業化へ 国土交通省が採択時評価

 国土交通省は3日、道路事業の「大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北〜駒栄)」を含む17事業について2016年度予算に向けて新規事業採択時評価の手続きを開始すると発表した。新規事業採択時評価とは、予算を付ける際に費用対効果などを総合的に分析する手続きで、事業の透明度確保などを目的とする。阪神高速道路の5号湾岸線を神戸市長田区駒ケ林南まで延伸する事業に来年度、国の予算が付くことが確実になった。

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  事業化される見通しになったのは09年に都市計画決定した14.5キロメートルで、六甲アイランド北からポートアイランドの北部を通過し、長田区の駒ヶ林南までのルート(図=兵庫国道事務所のホームページより)。明石海峡大橋につながる神戸鳴門自動車道から関西国際空港を結ぶ延長約80キロメートルの大阪湾岸道路のうち、未整備だった部分だ。現在終点になっている住吉浜の出入り口周辺で慢性化している渋滞が解消される公算だ。

 計画では上下3車線ずつ合計6車線の自動車専用道路を建設する。六甲アイランド西、ポートアイランド東、ポートアイランド西、駒栄の4カ所に出入り口が新設される。正式に事業採択されれば、今後は地元との費用負担の割合や完成時期といった、具体的な建設計画の策定などに入るとみられる。

 国土交通省は同時に、道路事業として北近畿豊岡自動車道(豊岡道路、兵庫県)や、港湾事業として横浜港・大黒ふ頭地区ふ頭再編改良事業横浜市)、名古屋港・飛島ふ頭地区ふ頭再編改良事業名古屋港管理組合)などの新規事業採択時評価の手続きも始めると発表した。

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