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神戸市の人口、福岡市を650人下回る 10位以内で唯一の減少

 総務省が26日に発表した2015年国勢調査(10月1日現在)速報値によると、神戸市の人口は153万7860人と、10年の前回調査に比べ6340人減少した。福岡市の153万8510人(前回比7万4767人増)よりも650人少なく、神戸市の人口は初めて福岡市を下回った。神戸市は日本で6番目(東京都区部を除く)に人口が多い都市になり、前回までの5位から順位を1つ下げた。

  日本全体の人口は1億2711万人で、世界では10番目に人口の多い国だった。5年前の前回調査に比べ94万7000人の減少と、1920年の初回調査から初めての減少。日本全体の人口は減少したが、人口の多い10位以内の都市では神戸市以外の9都市と東京都区部すべてで人口が増加と、大都市への人口集中が顕著であることも分かった。

 神戸市の9つある区のうちでは、東灘区、灘区、中央区、西区の人口が増加。それ以外の北区や須磨区などは減少。神戸市内でも都心部や、大阪への通勤がより便利な東部に人口が集中した。

 久本喜造神戸市長国勢調査の結果について、市の独自集計に基づいて22日の定例記者会見で「人口減をいかに克服するのか」を課題として挙げた。一方で、「もはや都市の規模だけを追い求める時代ではなく、都市のブランド力、グレードをいかに高めていくのかということを考えないといけない」とも語った。

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