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住友ゴムの前期、純利益5%増で最高益 タイヤは競争激化で採算悪化

 住友ゴムが12日に発表した2015年12月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ5%増の558億円と過去最高益を更新した。15年10月1日付で米タイヤ大手グッドイヤーとの提携を解消したことに伴い、現金約325億円を受け取ったほか、少数株主持分の控除額が減少したことなどが寄与した。15年12月期末の計画通り配当金は30円とし、年間配当金は5円増の55円とした。

 売上高は1%増の8486億円、営業利益は11%減の770億円だった。主力のタイヤ事業は国内で冬用タイヤが伸び悩んだことや自動車の販売台数減で苦戦したが、米国を中心に海外で販売数量が伸びた。円安も追い風になり、売上高は前の期を上回った。ただ、中東やロシア、インドネシアなどでの競争激化で採算が悪化した。

 同時に示した16年12月期の連結業績予想は、純利益が前期比2%増の570億円になる見通し。予想の前提になる為替レートは1ドル=115円、1ユーロ=125円とした。売上高は1%増の8600億円、営業利益は4%増の800億円を見込む。年間配当金は今期据え置きの55円を予定する。

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