神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

ノーリツの前期、最終赤字39億円 不具合製品の保証期間延長

 ノーリツが10日に発表した2015年12月期の連結決算は、最終損益が39億円の赤字(前の期は34億円の黒字)だった。これまで中国子会社の業績悪化などから20億円の赤字になる見通しを示していたが、赤字幅が拡大した。一部製品に部品の不具合が発生したため保証期間を延長。このことで製品保証引当金19億円を新たに特別損失として計上したのが響いた。

 売上高は前の期に比べ微減の2189億円、営業利益は31%減の51億円だった。国内では住宅建設の減速で、給湯空調機器、コンロなどの厨房分野、システムキッチンなど住設分野のすべてで売上高が減少。海外での伸びで売上高は補ったが、利益は伸びなかった。米国でタンク式給湯器に関する規制が改正された影響も受けた。

 16年3月期の最終損益は46億円の黒字を見込む。高効率の給湯・空調機器の拡販を積極化するうえ、昨年12月に発表した長府製作所山口県下関市)との提携効果で利益率が改善する見通し。売上高は微増の2200億円、営業利益は37%増の70億円をそれぞれ予想する。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved