上組、海外事業の統括部署を東京移転 海外統括支社はシンガポールへ

　上組は８日、本社機能の一部である海外事業の統括部署「海外事業戦略本部」を神戸市中央区から東京都港区に移転すると発表した。現在は上組本店ビル（神戸市中央区）で稼働している同部署を東京本社（東京都港区）に移す。事業活動の利便性を考慮したとしている。最大の営業拠点である東京で海外事業を統括することで、意思決定の迅速化などにつなげるとみられる。

　海外事業戦略本部の傘下にあり、主として海外の拠点を統括する海外統括支社を香港からシンガポールに移すことも併せて発表した。東南アジアにある拠点の管理の利便性を勘案したという。

　同日発表した2015年４〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比６％増の123億円だった。基幹情報システムの新規導入に伴う運用コストが膨らんだが、法人税率引き下げが寄与して最終増益を確保した。売上高に相当する営業収益は１％増の1841億円、営業利益は１％減の170億円だった。