神戸経済ニュース

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神戸電鉄の4〜12月期、純利益67%増 観光需要を開拓

 神戸電鉄が27日発表した2015年4〜12月期の連結決算は、純利益が前期比67%増の15億円だった。有馬温泉(神戸市北区)への観光客誘致を目的とした企画乗車券の発行や、沿線自治体などと連携したハイキングを多数開催するなど、観光需要を開拓した。神戸市と連携した70歳以上を対象とした乗り降り自由の乗車券「神鉄シーパスワン」も収益の下支えになったようだ。

 売上高は1%増の172億円、営業利益は32%増の22億円だった。運輸業の増収増益が業績の柱。鉄道の輸送は定期外の利用数と同利用金額が増加。定期での利用は人数、金額ともほぼ横ばいだった。不動産業も新たな物件取得に伴って増益だった。流通業は食品スーパーのリニューアルや、駅売店のコンビニへの転換を実施。休業期間が発生したため、その分減収になった。

 2016年3月期の連結業績予想は従来予想通り。純利益は17%減の9億2000万円を見込む。無配継続の計画も維持した。

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