神戸経済ニュース

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兵庫県、航空機産業の育成でセミナー 川重と神戸鋼がプレゼン

 兵庫県は2月18日に、「ひょうご・神戸航空機産業セミナー」を開催すると発表した。川崎重工業神戸製鋼所の担当者が最近の取り組みをプレゼンテーション形式で紹介し、中小の製造業に対し航空機産業への参入を促す。今後アジアを中心に世界で急増するとみられる航空機の需要を、製造業の基盤が厚い兵庫県経済の強みを生かす形で取り込む狙いがある。

 川重の担当者は「航空機エンジン生産・開発に係るサプレイチェーンの形成」について取り上げる予定。川重は航空機エンジンの外注(下請け)先に派遣する社員を増やすと伝わるなど、英ロールス・ロイスなどのエンジン大手から増える受注に応えるための対応に乗り出している。神戸製鋼は「航空機用部素材バリューチェーン形成の試み」について紹介する予定という。

 日本航空機開発協会(理事長は川重社長の村山滋氏)が15年にまとめた長期需要予測によると、2034年のジェット旅客機の運行機数は世界で3万7147機と14年の1.87倍に膨らむ見通し。34年までの20年間にはジェット旅客機だけで3万2688機、定価ベースで約4兆7500億ドル分がメーカーから航空会社に納入されるとみられる。

 参加費は無料。希望者は「兵庫県次世代産業雇用僧正プロジェクト推進協議会事務局」(兵庫県産業労働部産業政策課内)に2月10日までに申し込む。

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