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ファミリア創業者の坂野惇子さんがモデルに 秋スタートのNHK朝ドラ

 日本放送協会(NHK)は13日、2016年10月3日〜17年4月1日に放送する連続テレビ小説「べっぴんさん」(朝ドラ、全151回)を制作すると発表した。昭和の初めに神戸で生まれ、戦災をきっかけに始めた子供服作りから日本初の総合子供洋品店を起業した女性「すみれ」が主人公。モデルはファミリア(神戸市中央区)の創業者である坂野惇子さんという。創業の地である神戸市内で撮影する可能性もありそうだ。

 坂野惇子さんは1918年(大正7年)にレナウン創業者である佐々木八十八の末娘として神戸で生まれた。48年に前身のモトヤベビーショップを創業し、50年には三宮センター街・トアロード角にファミリアを創業し代表取締役に就任。92年に会長に退くまで経営の陣頭指揮を執った。子供を第一に考えた「愛情品質」を掲げ、さまざまな乳児向けの肌着や子供服などを考案した。現在のファミリア社長である岡崎忠彦さんの祖母にあたる。

 NHKによるとドラマでは実際のできごとを大胆に再構成し、フィクションとして制作する計画。登場人物や企業・団体名なども改称するという。ヒロイン役は1〜2月にオーディションを実施し、4月までに決定。撮影には5月から取り掛かる。脚本は「名前をなくした女神」(フジテレビ)や「サキ」関西テレビ)などを手がけた渡辺千穂さんが担当する。

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