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150年後の神戸港どうなる? 久元神戸市長、将来を見据えた港湾運営に意欲

 神戸市の久元喜造市長は1日に放送したサンテレビの番組に出演し、2017年に神戸港が開港150年を迎えることに触れ「150年後の神戸港はどういう姿になっているのか、という大胆な発想で夢のあるビジョンを描きながら、同時に目先、当面の神戸港の発展を考えなければならない」と述べ、将来を見据えた港湾運営に意欲を見せた。

 久元氏は、パナマ運河の拡幅に伴うコンテナ船の大型化に対応した施設整備をポートアイランド神戸市中央区)や六甲アイランド(同東灘区)で進めたことや、大阪市と神戸市の埠頭会社を統合して阪神国際港湾(同中央区)を設立した実績を示した。そのうえで「神戸港に荷物を集めて、(海外向けの)基幹航路に乗せていく形で港の勢いを回復していく、そうした努力をすることも開かれた神戸につながっていく」と述べ、中継港としての神戸港の利用増にも期待感を示した。

 久元氏は「戦前から異なる国籍、異なる宗教、異なる民族、異なる文化を持った方々が神戸の街で一緒に暮らしてきた、そうした多様な文化を持つ神戸の原点はやはり神戸港」とも強調。今年9月の7カ国(G7)保険相会合を筆頭に国際的な行事が相次ぐことも踏まえ、「いろいろな試みを長期的な視野を持って重ねていくことで、神戸をさらに開かれた街に進化させていきたい」と語った。150年後の神戸港の姿については、特に言及しなかった。

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