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兵庫景気「下方への局面変化」に下方修正 10月の景気一致指数が低下

 兵庫県が28日に発表した10月の景気動向指数(兵庫CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が2カ月連続で低下し、前月比1.2ポイント低下の115.9だった。数カ月先の景気を示す先行指数は前月比1.2ポイント低下の104.3と、3カ月連続で低下した。

 兵庫県は、一致指数の動きのみから判断する景気の基調を「下方への局面変化を示している」とした。9月まで6カ月続いた「足踏みをしている」から下方修正した。下方修正は、それまでの「改善」を「足踏み」に変更した4月以来7カ月ぶり。

 一致指数の算出に利用する統計では、鉱工業生産指数と機械工業生産指数、実質百貨店販売額がそれぞれ上昇(増加)から低下(減少)に転じた。8月から9月にかけて、中国の景気悪化懸念が広がったり、国内外の株式相場が下落したのを受けて、生産や消費を調整する動きがあったとみられる。

 内閣府は25日、全国の10月の景気動向指数(CI、2010年=100)改定値で、景気の現状を示す一致指数が前月比1.5ポイント上昇の113.3だったと発表。4カ月ぶりの改善で、内閣府は基調判断を「足踏みを示している」に据え置いていた。

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