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ダンロップスポーツが上場来初の最終赤字 米子会社が不振でのれん償却

 ダンロップスポーツは10日、2015年12月期の連結最終損益が38億円の赤字(前期は10億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想の7億円から一転の赤字予想。同社が最終赤字に転落するのは、2006年の株式公開以来初めてだ。12月期末を基準とした配当も見送る。従来は10円配の計画だった。株主優待品の配布も取りやめる。

 米子会社のロジャー・クリーブランド・ゴルフの売上高が急減したことから、同社を買収した際の、のれん代を一括償却する必要が出てきた。このため特別損失に39億5000万円を計上する見通しという。ロジャー社以外でも海外販売が当初の想定を下回ったことから、売上高は10%増の777億円、営業利益は43%減の12億円に予想を引き下げた。従来予想は790億円、20億円だった。

 11日の株式市場でダンロップスポーツ株は急落した。終値は前日比187円安の1023円。値下がり率は15.45%と東証第1部で最も大きかった。15年12月期の決算発表は16年2月12日に予定する。

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