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兵庫県と神戸市、六甲山の活性化で共同調査へ 規制改革も視野

 久元喜造神戸市長は20日の定例記者会見で、六甲山の活性化に向けた共同調査を実施することで、兵庫県井戸敏三知事と合意したことを明らかにした。古くから観光地として親しまれた六甲山に眠っている観光資源を、どのような方法でリニューアルできるかを探るのが目的だ。一部で遊休化している企業の保養所やホテルだった施設を活用し、周辺市を含む神戸地域の観光活性化につなげる。

 久元氏は神戸観光での六甲山の重要性を示したうえで「国立公園に指定をされているためゴルフ場を大規模に造成するとか、そういうことはできない」と指摘。現在すでに存在する施設を活用するのかが、有力な手段になるという。そのうえで、どういった施設が存在するのかを把握し、何が再開発をさまたげているのかなどを「兵庫県と神戸市で、共同で、まずしっかり調査をしよう」と井戸氏と話したという。

 国立公園法での規制に加え、神戸市が定める都市計画法上の規制なども影響している可能性があり、自治体で取り組める点については規制改革も視野にあるとみられる。一方で六甲山の最大の魅力である自然環境も意識。久元氏は「自然環境を極力損なわない形で、この六甲山の保養所などの活用を考えたいということで、六甲山を活性化し、神戸の観光客の増加に繋げたい」と説明した。

 神戸市が27日に情報開示した、記者会見の記録で明らかになった。

 

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