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JR西日本、神戸〜元町間で架線トラブル 乗客5600人が一時缶詰め

 16日午前、JR西日本神戸線東海道本線山陽本線)の神戸〜元町駅間(神戸市中央区)で架線トラブルが発生し、運休する列車が相次ぐなどの大規模な混乱につながった。JR西日本の発表によると午前8時6分に発生した架線トラブルで電車4編成が駅と駅の間に立ち往生し、乗客約5600人が一時缶詰め状態になった。午前9時10分にはJR神戸線の姫路〜芦屋駅間の全線で運転を見合わせ、立ち往生した電車のうち3編成の乗客約5100人は線路を最寄り駅まで歩いて移動した。

 この日は午前7時15分ごろに住吉駅で人身事故が発生。大阪駅から西明石駅まで運転を見合わせていた。これを受けて神戸〜元町駅間に停車した上り新快速電車の運転手が電車の異常を感知。同時にJR西日本の大阪総合指令所は須磨〜灘駅間で停電が発生しているのを確認した。新快速電車は、本来なら停車が禁止されている、架線に電気を供給する変電所が切り替わる区間に停車しており、想定以上の電流が流れて架線が切れたとみられる。

 架線トラブルを起こした上り新快速電車と、塩屋〜須磨駅間に止まった上り新快速電車の乗客のなかには、救急車で搬送された乗客も複数いたという。立ち往生した列車に乗った乗客の移動と、架線の復旧作業を終え、午後0時15分頃にJR神戸線は運転を再開。だが150本の列車に運休や遅れなどが発生し、約15万人の乗客に振替輸送で移動経路を変えるなどの影響が出たとしている。

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