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神戸製鋼、米国で自動車向けアルミ鍛造工場を増強 約68億円投資

 神戸製鋼所は4日、米国で「自動車サスペンション用アルミ鍛造部品」の生産設備を増強すると発表した。投資額は約5億6600万ドル(約68億円)になる見通しで、2017年から順次稼働を開始する計画だ。軽量化を通じた燃費向上を目的に、需要が増えているアルミ製自動車部品の需要拡大に対応する。

 設備を増強するのは米ケンタッキー州の工場。同工場は神戸製鋼が60%を出資する現地子会社になっている。同社のほか三井物産が25%、豊田通商が15%を出資する。

 同工場は2005年に操業を始めてから順次能力を拡大し、現在では溶解鋳造2ライン、鍛造プレス6機が操業。これに溶解鋳造1ライン、鍛造プレス2機を追加する。フル生産時で約100人の増員になる予定だ。

 神戸製鋼によると、同工場は北米のアルミ鍛造サスペンション市場でトップシェアを握る。新興国でこそ自動車の需要は減速しているが、北米では引き続き新車販売が好調。さらに2025年には燃費規制が一段と強化されるのをにらみ、車体軽量化を目的に鉄製の部品を減らす動きがある。このためアルミ鍛造サスペンションの需要も拡大が続くと判断したという。

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