神戸経済ニュース

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神戸市内での施工は32件 傾斜マンション問題の旭化成建材

 横浜市の傾いたマンションで杭(くい)打ち工事のデータが偽装されていた問題で、同マンションの杭打ちを施工した旭化成建材(東京・千代田)が過去10年に神戸市内で杭打ちを施工した物件は32件だった。29日に神戸市が発表した。兵庫県から情報提供を受けたという。

 医療・福祉施設や工場・倉庫、集合住宅など幅広い用途の建築物で施工していたことが明らかになった=表。所有者の不利益になるため、神戸市は個別の物件名や住所などは開示しない方針としている。これらの施工データの偽装が明らかになれば、特定行政庁である神戸市に国が連絡する予定という。

 神戸市が所有する公共建築物のうち、15件の工事は旭化成建材が杭打ちに関わっていることが神戸市の調査でわかったとも発表した。ただ、これらは横浜市の傾いたマンションとは異なる工法のため、発表した32件には含まれていない。この15物件は傾斜や沈下など不具合が起きていないことも市の技術職員が確認した。

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