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川重の4~9月期、純利益48%増 航空宇宙が好調も下期は減速か

 川崎重工業が29日に発表した2015年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比48%増の268億円だった。航空宇宙部門が収益をけん引し、上期としては過去最高益を更新した。円相場の下落も寄与した。ただ、下期は中国など新興国の景気悪化を受け、業績も減速する見通しだ。
 売上高は前年同期比12%増の7081億円だった。防衛省向けや民間航空機の分担製造品が好調だった航空宇宙のほかガスタービン・機械分野や船舶海洋分野も大幅な増収だった。受注工事損失引当金を計上した船舶海洋以外の6分野で利益も伸び、営業利益は同82%増の423億円だった。
 ただ今後、中国をはじめとした新興国景気が悪化する影響を受ける見込み。16年3月期の連結営業利益は前期比10%増の960億円を見込む。過去最高益は達成する見込みだが、船舶や精密機器の見通しを引き下げたことで、従来予想の1000億円から下方修正した。
 売上高の見通しも8%増の1兆6100億円と、従来予想の1兆6500億円から下方修正。一方、海外事業所の移転に伴う固定資産売却などを予定することから純利益の見通しは従来予想を据え置いた。

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