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神戸市、航空機産業の集積ねらう 本格育成でビジョン策定へ

 神戸市は次世代の基幹産業の1つとして航空機産業の育成に本格的に乗り出すようだ。今後成長が見込まれる航空機産業の集積に向けたビジョン策定を目的に、現状分析や将来像の提示などの業務委託先を募集すると26日に発表した。2016年度にもビジョンを取りまとめるとみられ、育成の方針や目標などを設定する見通しだ。

 神戸市は15年度、航空・宇宙分野の技術開発を手がける中小企業への補助金を厚くするなど、航空機産業の育成に手を付けていた。ただ新興国で空港などのインフラ整備が進み、格安航空会社(LCC)の増加もあって航空機の需要は今後大きく増す見込み。こうした市場の成長をより多く取り込むには秩序だった施策が必要と考えたようだ。

 航空機のエンジンの一部や機体の一部を神戸市内の川崎重工業新明和工業尼崎市住友精密工業などが製造している。部品の外注先などに広がりが出れば、航空機産業の技術やノウハウが地域一帯に蓄積される可能性もある。

 ビジョン策定支援の委託契約金額は上限を税込み700万円、契約期間は締結日から2016年2月28日までとした。委託先には期間内に報告書などの提出が求められるという。11月6日に受託希望者からの応募を締め切り、11月中旬には委託先が決まる予定だ。

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