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井戸兵庫知事、新長田「もう一段のテコ入れ」 県民センターなど移転

 兵庫県井戸敏三知事は13日朝にラジオ関西の番組で、阪神淡路大震災からの復興事業が現在も続く神戸市長田区の新長田地区について「もう一段のテコ入れが必要ということで、県民センターを移すことを決めた」と改めて話した。兵庫県と神戸市が9月28日に発表した新長田地区への一部の部局を移転する理由について、ラジオ聴取者からの質問に答えた。
 井戸氏は、新長田地区では企業や事業主の売上高が「震災前の2分の1程度にしか戻っていない」と指摘。住民が地区外へ働きに出ることから、「昼間の人口」が3500人程度にとどまっているためという。これを県民センターや関連部署に加え、神戸市役所の一部の移転によって「3500人にプラス1000人程度で、昼間の人口は大きく増える」と説明した。「用事で訪れる人も増えるため、にぎわいも増す」との見通しも示した。
 移転先については「空きスペースがあれば今すぐにでもと思っていたが、店舗は虫食い状態でまとまったスペースがとれないのが現状」と指摘。そのうえで「神戸市のほうで再開発ビルをもう1つ作ることになっていたので、それに入ることにした」と説明した。新庁舎建設は2016年度に着手し、19年度には業務を開始する予定だ。

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