神戸経済ニュース

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「オープンデータ」でアプリ開発コンテスト 神戸市にNTTドコモが協力

 神戸市は7日、観光をテーマにしたアプリ開発のコンテストを開催すると発表した。著作権などの制約なく公開されたデータ「オープンデータ」の展開を促す一環という。神戸市によるオープンデータの活用したコンテストは初めて。参加者には、NTTドコモの人口統計情報「モバイル空間統計」の神戸市版が提供され、意外な人気のスポットの発見や防災計画の立案などに利用できる。

 訪日外国人観光客の増加もあって、このところ神戸市でも観光業に活気が出つつある。一方で、観光客の誘導や多言語化など課題も多い。地元の住民が気づかない人気スポットなどが発生している可能性もある。こうした、さまざまな問題を解決するようなアプリを開発するか、そのアイデアを広く募集して審査する。優勝作品は、神戸市が本格的に実用化するアプリとして開発を検討するという。

 NTTドコモは、携帯電話の通信網を通じて1時間ごとに人口分布を集計したモバイル空間統計のデータのうち、神戸市内の情報を切り出して開発者向けに使えるようにした「神戸市モバイル空間統計API」などを提供。19日にAPIの勉強会を開く。このほか開発者の間で人気の高いウェブサービス「GitHub」(ギットハブ)を通じて神戸市の公共データを提供する。

 募集期間は10月23日17時まで。審査員は後日改めて発表する。賞金はアプリ部門が優勝すれば30万円で、準優勝とイロモノ賞が10万円とした。アイデア部門は優勝が5万円、準優勝が3万円。神戸市はホームページに応募要項と用紙を掲載した。

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