兵庫県、消防大学校など20機関の県内移転を提案 「推進本部」設置

　兵庫県は31日、現在首都圏にある政府関連20機関＝表＝の兵庫県への移転を国に提案したと発表した。兵庫県への移転を提案したのは消防大学校や日本貿易振興機構（ＪＥＴＲＯ）、国立病院機構の本部など。すでに県内に関連する先進的な機関があり、誘致によって互いに相乗効果が期待できる政府機関を中心に選んだという。兵庫県は併せて「兵庫県政府機関移転推進本部」を設置し、誘致先市町との調整も進める。

　政府の「まち・ひと・しごと創生本部」は東京一極集中の解消などを目的に、2016年３月までに東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県から他府県に移転する政府機関を決定する予定。９月から創生本部の事務局が調整に入る。

　31日の定例記者会見で兵庫県の井戸敏三知事は、誘致する政府機関が20と増えたことついて「数打ちゃ当たるかもしらん、という思いもないわけでない」と述べた。その理由を「政府がどこまで本気か読みきれない面もあり、きちんと提案したうえで国の反応を見定めたい」と説明した。