神戸経済ニュース

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全日空、羽田〜神戸便の減便を発表 1日2往復で現状追認

 ANAホールディングス(HD)の中核事業会社である全日本空輸は19日、現在1日3往復としている羽田〜神戸便を2往復に減便すると発表した。10月25日から実施する運行計画に盛り込んだ。ただ全日空は足元の需要動向を踏まえ、すでに夏季ダイヤとして羽田〜神戸便の1便を那覇〜神戸便に振り替えている。新運行計画は、改めて現状を追認した形だ。

 羽田〜神戸便は新幹線と激しく競争しているほか、ANAHDが再建に取り組むことが決まったスカイマークの主力路線。全日空は羽田の発着枠を確保しながら、自社便の減便を明確にすることでスカイマークとの相乗効果を狙った面もありそうだ。8月ダイヤで羽田〜神戸便は1日9往復の運行になっており、このうち7往復がスカイマーク、2往復が全日空だ。

 神戸市が発表した神戸空港の利用状況によると、2014年度の羽田〜神戸便は旅客数が前の年度を7.6%上回った。茨城便はほぼ横ばいだったが、それ以外の目的地との間の旅客数が減少したのとは対照的だった。今年度に入ってから7月までの旅客数も羽田便は前年同期を10%超上回るペースで推移している。

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