神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

神戸製鋼、加古川に2基目の脱りん炉 生産集約の一環で

 神戸製鋼所は5日、加古川製鉄所(加古川市)に2基目の「脱リン炉」を建設すると発表した。2016年度に着工、17年度に稼働する予定だ。総投資額は約90億円の見通し。17年には半製品までを生産する上工程すべてを、神戸製鉄所(神戸市灘区)から加古川に集約する予定。その一環として加古川での増設に踏み切る。

 自動車用の高張力鋼板(ハイテン)やバネ鋼などを生産する際は、硫黄やリンを一般的な鋼材より少なくする必要があり、脱リン炉はリンを取り除く設備。加古川製鉄所にはすでに硫黄を取り除く脱硫設備2基と脱リン炉1基があるが、今回の脱リン炉追加で、脱リン処理の大幅な時間短縮と効率化につながるという。

 脱リン炉の建設で、年20億円程度のコスト削減につながるという。(写真は既設の脱リン炉=神戸製鋼のホームページより)

 

f:id:gaku-tokyo:20150805211038j:plain

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved