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アシックス、ニューデリーやジャカルタに相次ぎ出店 アジアで販売強化

 アシックスが相次いでアジアで同社製品の専門店を出店した。9日にはインドネシア初の店舗を首都ジャカルタで開店。シューズやウエア、バッグといったランニング用品などを中心に取り扱う。店舗には米国や欧州などグローバル展開する直営店のデザインを適用した。2日にはインドでも初の出店を果たし、アジアでのブランド浸透や販売拡大を狙う。

 ジャカルタの店舗は、同国で最大級のショッピングモールである「グランド・インドネシア・ショッピング・タウン」に入居した。広さは約60平方メートル。国内外のアシックスストアでも導入している、ランニングに関する複合的な計測・分析サービ「ASICS FOOT ID」も設置した。3次元で足の形を計測し、来店客の足に合った靴選びに役立てる。

 インドでも首都ニューデリーの高級ショッピングモールに出店し、店舗面積も約60平方メートルとほぼ同じ。やはりランニングの用品を中心に販売する。同社は2008年からインド最大級のマラソン大会である「ムンバイマラソン」のスポンサー。専門店の出店で、さらにインドでの認知度を高める。

 2014年12月期の連結売上高は3540億円だったが、このうちの約3分の2を南北アメリカと欧州で占めた。日本国内では少子高齢化や人口減少などを背景に大幅な市場拡大が見込めず、人口増や所得向上で市場が拡大しつつあるアジアでの販売シェア獲得が拡大が同社の課題になっている。

 

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