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アジア太平洋都市サミットが閉幕 久元市長「未来に向かって可能性を感じた」

 オーストラリアのブリスベンで8日まで開いたアジア太平洋都市サミットは、参加した各都市の市長らが共同宣言に署名し閉幕した。出席した久元喜造神戸市長は同日、ブログを更新し「成長を牽引する役割を担っている都市の代表が膝を突き合わせて議論し、合意文書をまとめたことは意義があった」との見方を示した。

 久元氏のブログによると、同サミットには73人の市長、22人の副市長が参加した。7日には95人の市長・副市長が分科会に別れて討議。久元氏はブリスベンのクワーク市長に加え、イスラエルのテルアビブ、中国の深圳市、台湾の嘉義市などの市長・副市長らとテーブルを囲み、グローバル・シティ(世界的な都市)について話し合ったという。同会議のホームページによると日本から出席したのは久元氏のほか、小林香・福島市長だけだったもよう。

 会議を主催したブリスベンは1985年7月に神戸市と姉妹都市提携を結んだ。提携は今年で30周年を迎える。会議に先立ち6日にクワーク氏と会談した久元氏は、ブログで「今後の両市の交流のあり方として、ビジネス交流を中心とすることで意見が一致した」と明らかにした。

 訪問団は久元氏のほか市議会の守谷隆司議長や企業の関係者など。4日に神戸を発ち、関西国際空港からブリスベンに向かった。9日に帰国する予定だ。現地の商工会議所なども訪問したことで久元氏は「神戸とブリスベンとの30年にわたる交流が、沢山のみなさんの力で発展してきたことを確認することができた」という。そのうえで「未来に向かっての大きな可能性を感じることができた」と意義を強調した。

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