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日銀、兵庫景気「緩やかに回復」の見方据え置く 近畿は「回復」

 日銀は兵庫県の景気について「緩やかに回復している」との見方を据え置いた。1日に発表した管内経済概況で示した。同日発表した全国企業短期経済観測調査兵庫県、短観、6月調査)では、全規模製造業の業況判断指数(DI)が2と、前回3月調査の5から低下。足元の景気を「良い」と答えた企業の割合が減ったことを示す。だが、個人消費の緩やかな持ち直しや、設備投資の増加が続いたことから見方を据え置いたとみられる。

 日銀が6日に発表した7月の地域経済報告(さくらリポート)では、近畿の景気について「回復している」との見方を据え置いた。さくらリポートでは近畿地方の雇用者所得について「一段と改善している」としたのに対し、兵庫県の管内金融経済概況では雇用者所得が「緩やかな持ち直し基調にあるが、このところ弱めに推移している」とした。兵庫県は6月の1人あたり名目賃金が前年同月比4.1%減だった。

 短観(兵庫県)の企業金融に関する調査項目では、全規模全産業の資金繰りDIが16と前回比3上昇。資金繰りが「楽である」と答えた企業の割合が増加した。貸し出し態度DIは前回比5上昇の25で、「緩い」と回答した割合が上昇。借入金利水準判断DIはマイナス7と、マイナス10だった前回に比べ「金利は上昇した」と答えた企業が増えた。

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