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兵庫県が7年債と12年債の条件決定 スプレッド昨年比でやや拡大

 兵庫県は26日、7年物と12年物の公募地方債の発行条件を決めたと発表した。7年債と12年債でそれぞれ120億円(合計240億円)を調達した。いずれも昨年夏に発行した同年限の前回債に比べ、国債利回りに対する上乗せ幅(スプレッド)はやや拡大した。主幹事は両年限とも東海東京証券大和証券、SMBC日興証券岡三証券の4社が務めた。

 7年債は発行価格が100円、表面利率が0.319%に決まった。応募者利回りは表面利率と同じ0.319%で、残存7年程度の国債(2022年6月20日償還の10年物国債324回債)に対するスプレッドは0.090%だった。昨年7月15日に発行した前回の7年債(発行額150億円、応募者利回り0.317%)に比べて、スプレッドは0.060%拡大した。

 12年債は発行価格が100円、表面利率が0.687%にになった。応募者利回りは表面利率と同じ0.687%で、残存12年程度の国債(2027年 6月20日償還の20年物国債96回債)に対するスプレッドは0.075%だった。昨年8月6日に発行した前回の12年債(発行額200億 円、応募者利回り0.732%)に比べて、スプレッドは0.035%拡大した。

 金利は一般に、円建ての資金の貸し借りでは最もリスクが低いとされる国債金利に一定の利回りを上乗せして決める。この上乗せ幅は投資家の運用需要や発行体の信用力など多様な要因によって決まるため、スプレッドの変化に着目することで調達環境の変化を推し量ったり、資金調達がうまくいったかを評価したりすることが多い。

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