住友ゴムの提携解消、格付けに影響せず 日本格付研究所

　日本格付研究所（ＪＣＲ、東京・中央）は５日、住友ゴム工業が４日発表した米タイヤ大手グッドイヤーとの提携解消について「ただちに格付に影響しない」との見方を示すコメントを発表した。ＪＣＲは住友ゴムに、シングルＡプラス（Ａ＋）の長期発行体格付を付与している。

　主な理由としては(1)両者による共同購入や技術交流の効果が既にほとんどないこと(2)グッドイヤーに譲渡する欧州の販売子会社による収益寄与は限定的(3)ダンロップのブランドはグッドイヤーが展開する欧州では、既にファルケンのブランドで販売が伸びており、生産拠点もトルコとタイに保有(4)ダンロップの商標権は国内で引き続き使用できるうえ、海外では展開できる地域が拡大すること−−の４点を挙げた。