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住友ゴム、米グッドイヤーとの提携解消 約325億円受け取りへ

 住友ゴム工業は4日、米タイヤ大手グッドイヤーとの資本・業務提携を解消すると発表した。新製品の共同開発や原材料の共同購入は効果が限定的になっていたうえ、1999年の提携時の合意になかった新興国での販売は競合が目立っていた。グッドイヤーは提携解消を求めて、2014年1月に国際商業会議所に仲裁を申し立てていた。提携解消に伴い、欧州での「ダンロップ」ブランドは米グッドイヤーが引き継ぎ、それ以外の地域では基本的に住友ゴムが引き継ぐ。 

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 15年10〜12月にも解消を完了する見込み。両者は提携当初から、日米欧でそれぞれ販売会社を共同で設立。これを日米では住友ゴムが引き継ぎ、欧州ではグッドイヤーが引き継ぐ。共同購入と技術交流のために置いていた合弁会社は清算する。「ダンロップ」ブランドは欧州と、米国の非日系自動車メーカー向けなどはグッドイヤーが引き継ぐ。それ以外の地域と米国の日系メーカー向けは住友ゴムが引き継ぐ。(図表は住友ゴムの発表資料より)

 ともに議決権の1%程度を保有していた株式の持ち合いも解消する。

 提携解消に伴う一連の取引の結果、住友ゴムグッドイヤーから約2億7100万ドル(約325億円)を受け取ることにになったという。このほか3年以内に約5500万ドル(約66億円)の債務返済を受ける予定だ。提携解消による業績への影響は現在精査中で、確定すれば改めて発表する計画だ。

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