神戸港、４月の輸入額が過去最高 ３カ月連続で更新

　神戸税関が25日に発表した４月の貿易統計速報では、神戸港を 通じた輸入額が2815億円と前年同月比で8.1％増加した。４月としては過去最高を更新し、３月に続いて３カ月連続で月間の過去最高を記録した。前年同月に加えて約15％の円安・ドル高が進んだ影響を受けた。品目別では「たばこ」「無機化合物」「非鉄金属」などの輸入が増えた。

　月間の平均為替レートは１ドル＝119円89銭だった。前年同月の102円43銭から17円46銭の円安になったのが、輸入額を押し上げた。品目別ではロシアやリトアニアからの「たばこ」が前年同月比2.2倍の137億円と大幅に増加した。このところ輸入が増えている無機化合物や非鉄金属などの原料製品も引き続き高水準だった。

　一方、輸出額は8.2％増の4939億円と、２カ月連続で前年同月を上回った。新興国向けの重電機器や、米国向けに有機化合物などが伸びた。

　この結果、神戸港では引き続き輸出超過の状態が続いた。輸出超過額は2124億円と、前年同月比で8.4％増えた。神戸港での輸出入総額は同8.2％増の7754億円と26カ月連続で前年同月を上回った。