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神戸市、都心の将来像で基本方針 三宮再開発は具体案示さず

 神戸市は23日、JR三ノ宮駅周辺の再開発をにらんだ神戸の都心地区の将来像について、基本方針を発表した。方針では都市のデザイン(景観)、神戸独自の文化、災害に強いインフラの3点を重視すると強調。神戸市が現在進めている施策も含めてイメージ図を付けて資料をまとめ、久元喜造市長が記者会見で説明した。神戸市が提示した方針について、市民などから幅広く意見を募集する。

 これまで開催した学識経験者による検討委員会や、市民から参加者を募った街づくり会議、市長との対話集会などで出た意見を集約し、神戸市が取りまとめた。現在神戸市が進めている新神戸駅から地下鉄への通路やポートターミナルの再整備に加え、BRT(バス高速輸送システム)やLRT(次世代型路面電車)の導入検討などを挙げ、神戸の訪問者と住民、働く人がいずれも便利で快適な街づくりを目指していることを改めて示した。

 神戸らしさを醸成する一環で「世界一美しい書店」の誘致案なども示した。一方で、タワーマンションなどの住宅建設を抑制して都心のにぎわいを確保するエリアの設定や、建築物の高さ規制にも言及。都市機能と美しい景観の両方を確保するための方向性も打ち出した。

 焦点であるJR三ノ宮駅周辺の再開発に関して久元市長は「別の機会に説明したい」と詳しい言及を避けた。ただ、三宮ターミナルホテルからサンパル方面へ向かうJR三宮駅の東側については「時代遅れになっている」と指摘。新たなJRの改札口開設を提案した。場所こそ示さなかったが、現在は駅周辺に点在するバス乗り場を集約する新たなバスターミナルの整備を検討しているとも語った。

 市民からの意見は、ホームページのアンケート回答欄に記入するか、記入したアンケート解答用紙を郵送、FAX、市役所(住宅都市局計画課)への持参、電子メールと、幅広い手段で受け付ける。市内に住む個人だけでなく神戸市外の在住者や、企業や団体と幅広い層からの意見も募集する。

 

 

 

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