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15年物の兵庫県債、利回りは国債プラス0.030% 表面利率0.79%、価格99円97銭

 兵庫県は27日、3月10日に発行する15年物公募地方債の発行条件を決めた。表面利率は0.79%、発行価格は額面100円当たり99円97銭で、応募者利回りは0.792%になった。残存期間が同等の国債(20年物国債117回債)に対する上乗せ幅(スプレッド)は0.030%になった。額面総額は200億円で、2030年3月8日に償還する予定だ。

 昨年7月に発行した前回の15年物兵庫県債(利率1.02%、99円97銭)に比べ、利率が低下したほか、スプレッドも0.005%縮小した。兵庫県にとっては前回債よりも有利な条件で資金を調達できた形だ。

 日銀が10月末に追加の金融緩和を実施したことで、国債の利回りが全般的に低下したのを受け、兵庫県債の表面利率もスライドする形で低下したようだ。相対的に公募地方債の運用資産としての魅力が高まったことで、スプレッドの低下にもつながったとみられる。

 今回の発行額は200億円と、前回債の400億円の半分だったことで投資家の間に品薄感を誘い、スプレッドの縮小につながった可能性もある。主幹事は東海東京証券、SMBC日興証券岡三証券、バークレイズ証券、ドイツ証券の5社が務めた。

 兵庫県は2014年10月〜15年3月の間に300億円の超長期債を発行する計画。残りの100億円程度は20年債を発行するようだ。3月13日ににも発行条件を決めるとみられる。

 

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