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尼崎臨海地区の産業団地に食品加工工場 龍嘻飯店が用地取得

 兵庫県は25日、県が定める産業団地の「尼崎臨海地区」に、業務用カット野菜を製造・販売する龍嘻飯店(尼崎市)が進出すると発表した。新たに同社が取得する用地に、野菜のカットや惣菜用の材料を加工している尼崎市内の工場と本社を移す。10月の操業開始を予定する。就業者数は85人になる見通しだ。

 同地区に食品工場が進出するのは初めて。これまでは県は経済波及効果が比較的大きい製造業を産業団地などに集めて雇用を増やすことに力を入れていたというが、産業構造の変化を受けて県も方針転換を迫られた。

 龍嘻飯店が取得した用地はパナソニックがプラズマディスプレーを製造していた区域にも隣接する。尼崎臨海地区は県の産業集積条例に基づく拠点地区で、工業専用地域としてきた。ただ25日付の神戸新聞朝刊は「兵庫県が2015年度に企業誘致の方針を転換する」と報じている。生産拠点の海外移転などで団地から撤退が相次ぎ、「製造業に的を絞った誘致策はもう限界」との危機感が高まっていたという。

 

 

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